昨年、一昨年とこっそり書いていた、水森的前年ベストエロゲですが、今年はありません。

 より正確には、評価することができません。

 去年1年間、全くと言って良いほどわたしの印象に残る桃色電脳遊戯wがありませんでした。
個人的に、葉巻ふかしながらオーディオテクニカの大型ヘッドホンでCD聞いて過ごすことが多かった、と云う事実もあるのですが。
 特に春以降、本当にゲームしなかったですね。

 あれこれ手を出そうとしてみても、以前よりもわたし自身が飽きっぽくなったのか、すぐに嫌になって投げ出してしまう。
そんなこんなで、昨年のエロゲに対するわたしの評価は、ありません。

 ただ、これはわたしの勝手な主観なのですが、エロゲの潮流が、「手軽にハードエロで内容が全く無いかお莫迦」なものと、「ストーリー重視を気取ってみたけれど導入部が冗長で退屈で続けるのが苦痛」と云う大きなふたつの流れに収斂されているみたいな気がしています。
それは、ゲームシステムが、シミュレーションやRPGスタイルが激減或いはほぼ絶滅し、よりプログラミングが簡単或いは単純なADVスタイルのものばかり量産されていると云う現実によって証明できると思います。

 で、ストーリー重視のシナリオは、導入部においては細かい説明やつじつまなどよりもテンポが最重要と云う黄金のテクニックがあります。そのテンポの重要さは、内容の無いエロCGだけが売りのゲームなどよりも遥かに重要なほどです。
それは、ある程度「小説」を読むことが好きな方、或いは自ら一定量以上文章を書いたことがある方なら、経験或いは知識として持っていることと思います。
 よくあるストーリー作りの黄金パターンとして、「平凡退屈な人生が、何かひとつの出来事或いは人物との出会いをきっかけに劇的に変化し、ドラマティックな展開に!」と云うヤツがあります。
素人が陥りがちな失敗に、サビの部分をより劇的に書こうと気負った結果、説明的で平凡で退屈な導入部が暫く続き、その間に読者が離れると云う現象があります。
まさにその悪いパターンが、エロゲ業界に蔓延しているような気がして、勝手に残念な気になっています。

 シナリオライターとか言っても、物書きのプロを用意できるようなメーカーばかりではないでしょうし、小説とゲームとではテンポ感も全く違います。でも、もうちょっと、いいシナリオライターが登場しないものかと、思わずには居られません。

 そうそう、水森は、大昔、栄夢と名乗った人間が作ったとある古いエロゲを、未だにシナリオや画面、音楽との融合と云う点で最高だと思っている、古い人間ですw

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