わたしがスポーツでエントリ立てる競技って限られたものなのですが、今日の日付、というか、2月第1月曜日といえば、世界的にこのスポーツしかありません。

 スーパーボウル。

 我が愛するペイトリオッツ対、憎き因縁の相手ジャイアンツ。

07年のスーパーボウルで、当に全盛期、絶頂期にあったレギュラーシーズンから不敗だったペイトリオッツを、最後の最後、第4Qの残り数分で地獄に突き落とした相手。
誰もが、最強チームだと信じていたペイトリオッツを、「実は弱い」と云う事実をあからさまに暴いた、因縁の相手。

 ペイトリオッツファンとしては、いちばん嫌な相手です。例えばこれが、今期レギュラーシーズン15勝1敗、圧倒的な強さを誇ったパッカーズとか、ジャイアンツとSBをかけて対戦したフォーティーナイナーズとかが相手なら、そんなに嫌ではない。楽な相手はないし、強いチームはやはり怖いけど、それと違うレベルで、ペイトリオッツにとってジャイアンツは嫌です。もはや相性としか言いようがないのですが。
先にペイトリオッツがSB出場を決めて喜んだのも束の間、対戦相手がジャイアンツと決まってからは嫌な予感しかしていなかったのです。

 今日の第1Qは、ジャイアンツは前回SBの時と同じように時間を使うプラン。対してペイトリオッツは、その最初のプレイでQBブレイディが、あの華麗な天才が信じられないようなミス、反則であっさりと2点を失う立ち上がり。
全体的に、圧倒的にジャイアンツが攻撃権を支配し、ブレイディは何もできないという当に前回と同じ展開。G9-0P。

 しかし、第2Qに入って突然、ペイトリオッツはエースQBのブレイディが復活。伝説上のQBモンタナをして「既にオレを超えている」と言わしめる天才にふさわしいプレイぶりで、スーパーボウル記録となる最長ドライブでTDを獲得。この復活の様子を見て、今回は勝てる、と思いました。G9-10P。

 ハーフタイムショウは、今年はマドンナ。オリエンタルなセットと衣装で、圧巻のパフォーマンスでした。個人的な好みでは、今まで見てきたハーフタイムショウの中では2番目にお気に入りな感じ。セットやダンスの豪華さではダントツトップだけどね。

 第3Qに入っても、ペイトリオッツ、ブレイディの調子は上々で、TDパスを決める。
しかし、ここからペイトリオッツの弱さが露呈し始める。ジャイアンツの攻撃に対し、守備が殆ど機能しない。後半に入ってから、度々ジャイアンツのQB、マニング弟にロングゲインパスのビッグプレイが見られるようになったのだが、それもそのはず、ペイトリオッツのディフェンスがまったくといっていいほどマニングにプレッシャーをかけられず、レシーバーのカバーも遅く、好き放題を許してしまった状態。
自分はブレイディファンだからどうしても視点に偏向がかかってしまうのだが、それを考慮しても、あれだけ自由に投げられたらプロのQBなら成績残せて当然だよ、と云う感じ。特に、ジャイアンツは特別にブレイディに対して相性がいい、素早くポケットを潰すタイプの強力ディフェンスを持ってるからこそ、その対比があからさまに見えてしまう。ブレイディは巧く、ポケットの中で常に投げられる体制を維持したまま動いて、サックを避けて、その上で投げているのに対し、マニングは余裕がある状態で悠々とレシーバーを探して安全に投げているんだもの。
最後の最後、ぎりぎりのところは何とか守った格好だが、FGを2本続けて決められ、2点差まで迫られる。G15-17P。

 そして第4Q。追加点が欲しいペイトリオッツだが、ジャイアンツの超攻撃的ディフェンスをまったく止められず、ブレイディに十分な仕事をさせる環境すら作れない。逆にジャイアンツの攻撃も、何とかしのぐといった格好で時計が進む中、残り2分余りでジャイアンツが逆転のTD。逆転なのだが、戦略的にはある意味ミスともいえるこのプレイ。直前でストップし、時計を進めて終了間際にパントを決めれば勝利確定だったところを、2分余りと云う最後のチャンスをペイトリオッツに渡すことになるからだ。しかし、このぎりぎりのシチュエーションで、ペイトリオッツのオフェンスの緊張が限界を超えたのか、決定的なパスを続けてレシーバーが捕球できない。2回続けて落球のミスをして、チャンスも費えてしまう。最後の最後に、ブレイディがゴールゾーンに向けて大きくパスを投げ込むが、そんなギャンブルプレイが決まるわけもなく。G22-17P。

 今回も、ジャイアンツの勝利。MVPはマニング弟。

 とにかく、ジャイアンツはペイトリオッツにとっては相性が悪すぎる。
と云うのも、ディフェンスチームで、たった4人でポケットを潰しにかかってQBに迫れるために、残りの大人数をパスカバーに回せる。また、そのたった4人が強力すぎてすぐにポケットが潰れるために、いかに天才のブレイディといえど、その特徴でもあるタイミングパスが非常に投げづらい。せっかくのウェルカーやグロンコウスキーといった強力なレシーバー、タイトエンド陣といえども、パスカバーが激しすぎて機能しない。そして安心して計算できるラン攻撃といえば、グリーンエリス一人しかいない。
そして、天才ブレイディさえ機能させなくしてしまえば、今のペイトリオッツは唯の弱いチームでしかない。今回露呈したように、ディフェンスチームは相手QBに迫れない、パスカバーも遅い、そもそも今シーズンディフェンスチームのレギュラーメンバーすら安定しておらず多数の選手を組み合わせで使っている状態だ。

 名将との評価を受けているペイトリオッツのHCベリチックだが、わたしは決して名将だとは思わない。前回のSBで既に露呈していたこれらの弱点を放置したまま、ブレイディの天才に甘えて勝ってきただけのように思えてしまう。

 今回も結果の点数だけ見れば接戦だったのかもしれないが、内容を解析すれば、それはぜんぜん接戦などではなく、総合力で圧倒的に負けていたゲームを、ブレイディがなんとか持たせた結果に見える。
 毎年恒例、休暇を取って朝からスーパーボウルの生中継を見ておりました。
昨日、早朝から超長時間のお仕事で疲れており、朝起きるのがちょっとつらかったのですがw

 今年の対戦は、スティーラーズ対パッカーズ。
 21世紀に入り絶好調、まさに黄金期の「スティールカーテン」と、第6シードから勝ち上がって名門復活を目指す両チームの激突。

 下馬評ではスティーラーズ有利。 
 クリスティーナ・アギレラの国歌斉唱でゲーム開始。

 ゲームの見所は、スティーラーズのディフェンス、ポラマル対パッカーズのQBロジャースのマッチアップと云われており、わたしもそう思っていたのですが、第1Qのパッカーズは、そのあたりしっかりと意識してプレイしていた様子。常にポラマルの位置を確認し続け、彼の居ないところへとプレイを進める。対し、スティーラーズの強力無比な攻撃は、私感ですがいいところで悉くパッカーズのディフェンス、ウッドソンに上手く読まれてぱっとしないイメージ。パッカーズのインターセプトも決まり、最初の15分では、0-14と予想以上の大差が付きました。
まぁそれでも、どれだけポラマルを交わしてボールを投げても走っても、ダウンする頃には必ず画面に彼の背番号43が写っていると云う恐ろしい状況でしたが。
第2Qは、スティーラーズのFGで幕開け。しかしその後、またもロスリスバーガーがインターセプトされ、その攻撃がTDにまで繋がる。しかし、ディフェンスのウッドソンが負傷で下がると、一気に勢いがスティーラーズへ傾き、TDを返して前半終了。この時点で10対21。

 ハーフタイムショウは、今年はブラック・アイド・ピーズ。派手な感じでしたが、個人的にはあまり好みではないので特に感慨は無く。

 第3Qでは勢いのままにスティーラーズの攻勢が続いた感じ。ただ、1TDの後、次の攻撃では50ヤード近くで止まってしまい、FGをねらうも遠すぎて外している。しかし、追う展開ながら勢いは完全にスティーラーズのもの、タイム・ポゼッションも倍とまでは行かないまでも、1.5倍ぐらいボールの支配権を握り、点差も、17対21と追い上げました。

 そして最後の第4Q。このままの勢いで逆転勝利したいスティーラーズの攻撃で幕が開くのですが、エースRBメンデンホールが痛恨のファンブル、そしてパッカーズがリカバー。攻撃権が変わり、パッカーズはこの貴重なチャンスを生かし勢いを取り戻すTDに繋ぐ。
再び10点以上の差が開いたことで、パッカーズは意識を時間支配へと移していく。
次のスティーラーズの攻撃は、しかし、流石経験豊富なロスリスバーガー。パスを綺麗に通し、TDを返す。そして、エクストラポイントも、残り点差を考慮して2ポイントコンバージョンを選択。ここでもフェイクプレーが綺麗に決まって2点追加。3点差に詰め寄る。ここで3点差にしたことの意味は大きい。通常のFGでの追加ポイント1点でしたら、4点差。残り時間で勝つためにはどうしてもTDか、FG2本が必要なのですが、3点差なら、FG1本で同点に追いつける。そうすればゲームは続き、勝てる目が増える。
しかし、ここまで。次のパッカーズの攻撃、スティーラズはいちどはQBサックを決めるなど健闘し、自陣ゴール直前まで攻め込まれてもTDは許さない「鉄のカーテン」を披露しますが、パッカーズのFGが決まり点差が6点に広がる。そして最後の攻撃は相手ゴールに届かずゲームエンド。

 MVPは、3つのTDパスを決めたQBロジャース。
 こうして、名将ロンバルディーの名を冠した優勝トロフィーは、彼が伝説を築いたパッカーズへと無事に帰りました。

 ゲームの流れが、最初はパッカーズ、途中から明らかにスティーラーズへと移り、最後第4Qは本当に目が離せない緊迫した、とてもおもしろいゲーム展開でした。

聖者の行進

2010年2月8日 スポーツ
 今年のスーパーボウルは近年珍しい超攻撃的チーム同士のぶつかり合い。

 「ヘッドコーチがフィールド上にも居る」ペイトン・マニングのコルツと、「攻撃上等!」のセインツとの対決。

 前半は、マニングのゲームデザインが的確に働きコルツのペースに。セインツは、いい所まで攻め込むも最後の一押しができず、TDが取れずに2本のフィールドゴールのみ。対するコルツは戦略的に攻めすぎず取り過ぎずといった感じで、1TD1FGで折り返す。
ここまで、しっかりと、セインツが得点をしたら直後にコルツが取り替えずといった展開。しかも、TDがひとつある分リードしている。

 ハーフタイムショウは、The Who。わたしにとっては過去の人で、今ひとつ乗り切れない。
ただ、終わってから思い返せば、セインツの今シーズンの合言葉である「Who Dat?」にかかっていておもしろい。

 後半は、コルツのディフェンスのフリーニーがかねてからの足の負傷で下がってから、セインツの攻撃に対して全くと言っていいほどプレッシャーがかからず、攻撃力随一の実力を遺憾なく発揮する。

 まず、パントを小さく蹴ってきっちり確保、本来ならコルツの攻撃権になるところをしっかりと自分たちの攻撃として、そのドライヴをきっちりとTDに繋げる。
更に、ターンオーバーからのリターンTDと云うビッグプレイを見せた後、それでも2点差、トライフォーポイントを決めても、コルツにTDを決められたら逆転されると云う点差であったために、ギャンブル、再度ゴールに突っ込むというプレイを選択し、それさえも確実に決めて7点差を付ける。

 これで、コルツがTDを決めても動転で、オーヴァータイムになるだろうという戦略。

 更にセインツの勢いが止まらない。確実にコルツの攻撃を潰し、追加のTDも取る。

 残り時間僅かで2つのTDを取らなければいけなくなったコルツも必死に攻撃を重ね、残り1分を切った頃、レッドゾーンに到達。これを決め、更に小さなパントで後半開始時にセインツにやられたように追加の攻撃権を得ようとするのだが…

 マニングがエンドゾーンに投げ込んだパスが劇的なターンオーヴァー。

 これでゲームエンド。

 大方のメディアの予想といっしょで、わたしもコルツの勝利を確信していたのですが、終わってみれば、ディフェンスラインひとりが下がったことで、セインツの攻撃を止めることがまったくできなくなってしまい、その超強力な攻撃力の前に、あえなくコルツは沈みました。

 ゲームとしては、結果的に2TD分の大差が付きましたが、リアルタイムで見ているととっても面白い、目が離せないゲームでした。

 試合経過も端折って書きましたが、実際にはいくつものゲームの流れの分岐点があり、前半ではTDまであと2ヤード程度のセインツの攻撃をしっかりと止めたコルツのディフェンスとか、後半では攻撃が通らなくなって長距離のフィールドゴールを外してから流れも失ったコルツとか、ターンオーヴァーでそのまま80ヤードぐらい走り切ったセインツとか、見所満載でした。

 そうそう、先にもちらと書きましたが、スーパーボウルは仕事を休んで生中継を見るのはわたしの年間スケジュールに入っていますw
午前中は中継を楽しみ、午後はのんびりすごしました。

 第43回スーパーボウル。

 楽しみにしていたゲーム。
鉄壁のディフェンス、鉄のカーテンとまで呼ばれるスティーラーズと、スーパーWR、往年のヒーローであるジェリー・ライスの記録を塗り替える勢いのフィッツジェラルドを擁する攻撃のチーム、カージナルズ。

 ゲームは、第3Qまで圧倒的にスティーラーズのペースで進んでいました。いちど、カージナルズがペースを握りかけた時にも、タッチダウン・パスをインターセプト、更にそのまま100ヤードのリターンタッチダウンを決めてしまう程。

…100ヤードだぜ?
……フィールドの端から端まで走りきったんだぜ?

 新記録だそうですが、当たり前よねw
100ヤード以上って、無いんだものw

 カージナルズは、本来の持ち味であるフィッツジェラルドをフィーチャーした攻撃を殆ど見せられず、更には不要な反則を重ねてしまい、反則だけで通算100ヤード後退してしまうぐらい、第3Qまでは調子が悪かったです。

 そんなゲームが、第4Qに入ってから急展開、激しい動きをはじめます。
突然、カージナルズのQB、ワーナーが調子を取り戻し、どんどんパスを通す。所謂「ワーナー・ブラザーズ」と呼ばれる攻撃が通り始め、それまでの不調が嘘のように攻撃を決めていく。ついには、期待のフィッツジェラルドのパスレシーブからの60ヤード以上の独走タッチダウンで逆転。この時点で残り2分半!
フィッツジェラルドは、この攻撃でついに、プレイオフ1シーズンでの獲得ヤード数、タッチダウン数でスーパーヒーロー、ジェリー・ライスの記録を塗り替えます。

 しかし、ドラマはまだ終わらない。3点差、なんとかフィールドゴールを決めれば同点に追いつけるスティーラーズも、残り時間が僅かな中、必死の攻撃を敢行。思う様に時計が止められない中、奇跡的なロングパスが1発通り、フィールドゴールどころか逆転タッチダウンまで狙える距離まで攻撃を進めることに成功。
そして、最後のタイムアウトを使い切ってまでタッチダウンを狙いにいく意思を明確に示し、残り20秒程度のところで、ゴールゾーンの隅ぎりぎりの場所へのタッチダウン・パスを通すことに成功!
あまりにもぎりぎりすぎて、オフィシャルのビデオ確認がされるほどのタイトなパスを劇的に通す。

 残り僅かな時間でのカージナルズの攻撃も、ファンブルを起こしてしまいゲームエンド。

 第4Qに、2タッチダウンを決めて逆転、更に再逆転と云う、本当にドラマのような興奮するゲームでした。

 そうそう、ハーフタイム・ショーも最高だった。
今年は、ジェームズ・スプリングスティーンだったのですが、ボーン・トゥ・ランとか、グローリー・デイなど、この日に相応しいというか、相応し過ぎるというか、狙い過ぎだろってぐらいの選曲で、しかもめっちゃニコニコして愉しそうに歌ってるの。最高の盛り上がり方でしたねw

 こりゃ、今夜の酒と煙草は旨いよ?
まだまだ、興奮から醒めませんw

…もう今期は終わりました…

 NFL、ニューイングランド・ペイトリオッツ。わたしの大好きなチームのエースQBであるブレイディが怪我で今季絶望とのこと。

 スーパーボウルでの屈辱の敗戦から、今年どのようにチームを作るのか大変楽しみだったのに、シーズン開始早々、わたしのNFLの最大の楽しみは消え去りましたorz

 これから半年、わたしは何を楽しみに生きていけばいいのでしょう?
 負けました。惨敗といっても過言ではない。
こんな結末は、予想すらしていませんでした。

 今日は、スーパーボール。NFL最大のイベントの日でした。
昨年はどうしても仕事を休めずに涙を呑みましたが、今年はちゃんと休みを確保して、生中継を見ておりました。

 ここのプロフィールを見ていただければ判ると思いますが、わたしはペイトリオッツのファンでして、今年は特に、パーフェクト・シーズンと云う伝説まで加わる、そう信じていました…

 今年の対戦は、ペイトリオッツ対ジャイアンツ。
 ペイトリオッツについては、ご存知の方にはもう何も云うことが無いくらい。「王朝」とまで言われる、現在最強のチーム。華麗な天才トム・ブレイディの存在は、既に勝利を確信させます。
 対するジャイアンツは、正直、ダークホース的な存在でした。現役最高QBであるコルツのペイトン・マニング、昨年のスーパーボールMVPを兄に持つ、未完の才能イーライ・マニングがQBを勤める、程度しか関心が無かったのです。確かにディフェンスチームは強力だとは知っていましたが、いやはや…

 第1クォーターは、ジャイアンツの先攻。そして、ここから、ジャイアンツのコーディネーターの凄みを感じました。確実に時間を使うプレイで、しかも確実に1stダウンを更新し続け、1クォーター15分しかない内、約10分かけて最初の攻撃権をフィールドゴールに結び付けます。
第2クォーター開始直後には、ペイトリオッツのTDにより逆転しますが、ここから、ペイトリオッツ、寧ろブレイディにとっての悪夢が始まりました。
 とにかく、ジャイアンツのディフェンスラインが、並外れて強い。ペイトリオッツのオフェンスラインを、まるで紙のように切り裂いてQBに迫り、プレッシャーをかけ、サックする。
第2、第3クォーターのブレイディは、「華麗な天才」も見る影も無いくらい、何もできない酷い状態でした。
正直、これだけ無力感漂うブレイディを見たのは初めてでした。

 特に前半は、ボール支配率、獲得ヤード数はジャイアンツがペイトリオッツの倍、スコアだけ7-3でペイトリオッツが勝っているのが不思議なぐらいでした。

 そして第4クオーター、試合が動きます。早い時間にジャイアンツがTDで逆転。そして、ペイトリオッツの反撃。早く、短いパスを繋いで確実に攻めて行き、残り時間約2分半の所でTDパスを決めて再逆転。この時、テレビを見ながら、確かにわたしは勝利を確信したんですよ…
続くジャイアンツの攻撃。最後の最後で、ずっとぎりぎりのところで守ってきたペイトリオッツのディフェンスが酷いミスを犯します。すぐにパスを投げられなかったジャイアンツのQB、イーライに全く迫れず、逃げ回られ、結局、32ヤードを獲得されるロングパス、とんでもないビッグプレイを許してしまいます。
これによって、10ヤードづつの1stダウン更新であれば、時間内には届かなかったであろうゴールまで届かせてしまいました。
残り30数秒での再逆転TDパスが、イーライから投げられ、ゲームが決まりました。
一応、残り時間はあったので、ペイトリオッツもギャンブルはして見ますが、今までいちども決まらなかったビッグプレイが、こんな土壇場で決まる訳も無く。

 17-14で、ジャイアンツが、今年のNFL王者に輝きました。

 MVPは、残り2分半からの逆転ドライヴを決めたQBのイーライ・マニング。昨年の兄に続き、兄弟でのMVPに。
…個人的には、ディフェンスラインのジャスティン・タックかストレイハンだと思うんだけどなぁー。こいつらのサック連発の所為で、ブレイディはその天才の片鱗程度しか発揮できずに、つまりペイトリオッツの攻撃力の殆どを削いだのだから。

 しかし、ジャイアンツのディフェンスラインは恐ろしいものがある。相手オフェンスラインよりも少人数なのに、確実に相手QBを潰し、仕事をさせない。
そしてそこに、このプレイオフで急覚醒したマニングの攻撃が加わったので、来期以降は、このチーム構成のままならば、間違いなく強豪チームになるだろう。

 そして、史上最強チームだと信じて疑わなかったペイトリオッツの、予想外の脆さに、愕然とした。
この数シーズン、絶対的なエースであるブレイディに合わせてチーム作りがされていたのだろうが、オフェンスラインは、人数が少ない筈のジャイアンツのディフェンスラインを止められなかった。そして、トム・ブレイディひとりが自由なプレイを許されなかっただけで、ペイトリオッツは総ての攻撃オプションを潰されてしまった。
そして、ディフェンスラインの方はといえば、逆転につながる32ヤードパスのビッグプレイを許した第4クォーターのみならず、その前にも、最初のTDにつながる45ヤードパスのビッグプレイを許している。
オフェンス、ディフェンス共にジャイアンツよりも弱く、勝っているのは力を発揮できなかったQBのみではないか、と云う状態だったのだ。

 全米No.1の視聴率を誇るプログラムで、全米中に、ペイトリオッツの攻略法を示されてしまった。勿論、ペイトリオッツはオフェンスラインの強化を図るだろうし、今年のジャイアンツ程破壊力抜群のディフェンスラインは、そう簡単には他のチームに築けないだろう。しかし、来期以降、「王朝」とまで呼ばれた強さをペイトリオッツが誇れるかは、疑問だ。
 スーパーボウル、終わりましたね。

 いきなり、ベアーズの脅威の新人へスターによるリターンタッチダウンと云う派手な大技で幕を開けた今回のSB。第1クォーターこそベアーズが押す勢いだったのですが、第2クォーターでのターンオーバー合戦の後、序々にゲーム支配権を確立していったコルツが押していき、最終的には第4クォーターでインターセプトからのタッチダウンと云うこれも劇的な形で点差を決定的なものにしての、コルツ勝利。

 これまで数々の栄誉を手にしながら、SBでの勝利どころか出場さえ不運に逃し続けていたQBマニングは、念願の初出場で、チャンピオンリングとMVPを手に入れ、そのキャリアで、QBとしては望める全ての栄冠を獲得した形になりました。

 とか書きながら、今日の私はどうしてもお仕事を休めず、出勤しています。この10年程で初めて、生中継を見逃しました。
事務所に人手が少なくて休めないというだけで、どうしても今日片付けなければならないと云う仕事があった訳ではなかったので、ずっと職場のPCでSuperBowl.comのライブ更新を見続けていましたけれどね。

 勤務時間が空けたら、急いで帰って、録画を見ます。

負けたぁ〜

2007年1月22日 スポーツ
 NFLのプレーオフの話。

 大好きなニューイングランド・ペイトリオッツが負けてしまいました。
華麗な天才ブレイディのプレイを、スーパーボウルで見られないと思うと残念です。

 ただ、現役最高QBと評価の高いマニングが、ようやく手にした大舞台でどんなプレイを展開してくれるかは、とても興味深い。

 現在最大の問題は、2月の第1月曜日が、今年は勤務日であること。
過去5年以上10年近くにわたって、スーパーボウルは見続けてこれたのに、今回は休暇を取れるかどうかビミョーな状態です。当然、ビデオ録画はするのだけれど。

 当日、仕事サボるか。
http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&;d=20060721&a=20060721-00000025-kyodo-spo

 しつこいマーク、ぎりぎりのフィジカルな攻防はいい。
 暴言や侮辱。いつからこんな、明確な非紳士的行為が、正当なプレイの、正当なテクニックのひとつになったのか、私は知らない。
私が理解しているルールによれば、「暴力行為」と並んでこういった「非紳士的行為」はレッドカードの対象だった筈だ。

 かのペレが「世界で最も美しいスポーツ」と評した、そして世界中で愛されているサッカーにおいて、「暴言や侮辱」を当然の行為だと評価する人たちこそ、ジズーの行為よりも深刻な問題だと、私は信じて疑わない。
 昨日は、お仕事があった訳で、自分が主宰する大会を自分で仕切れなかったと云うナサケナイ事態に陥った訳ですが。
 代わりに、と言ってはナンですが、今日はお休みなのでした。

 父が肺炎一歩手前でお休み、母は専業主婦と、今日の水森(仮名)家はまるで日曜日のようでした。まぁ実際、土・日が知人の通夜、葬式だったので、休んでいないと云うことも事実だったので。

 で、私はお休みの日にしては珍しく、朝8時に目を覚ましまして、徐にテレビを点けたのでした。

 今日は、スーパーボールの日ですよ。

 児童館時代は月曜日が定休日、現在の職場でもほぼ確実に2月第1日曜日に仕事が入るために、月曜日はお休みと云う状態がかれこれ9年は続いていまして。
スポーツ観戦の中でも特にアメリカンフットボールが大好きな私は、ほぼ毎年、欠かさずにスーパーボールは観ています。

 このブログのプロフィールを見ていただいている方には解ってらっしゃると想う、いや、判らない方もいらしたでしょうか、「応援しているスポーツチームは?」と云う問いに「ニューイングランド・ペイトリオッツ」と答えている私です。この、「ペイトリオッツ」と云うのは、今日のスーパーボールに出場を決めたアメリカンフットボールのチームですよ。

 一昨々年だったかな、やはりスーパーボールに出場したこのチームは、その「超攻撃的ディフェンス」と云う訳のワカラナイ強さとその魅力で、私を虜にしたのでした。

 今日の対戦相手は「イーグルス」です。実力的にはとても充実した強いチームながら、去年まで3年連続だったかしら、プレイオフの最後で負けてしまいスーパーボールに手が届かなかったチーム。QBマクナブとWLオーウェンスのホットラインが魅力。

 第1クウォーターはお互いに攻撃が旨く噛み合わず、宛らミス合戦のような様相。それでも、ペイトリオッツのディフェンスは非常に強力で、タッチダウン目前の相手の攻撃をインターセプトするなど、絶好調。
 第2クウォーターからは、徐々にペイトリオッツが主導権を握り始め、ゲーム全体をコントロールし始めます。イーグルスの攻撃、その得点さえもコントロールされた中で与えられたもののような感覚。
その尤も象徴的な場面が最終クウォーターのイーグルスのタッチダウン。最終的な得点差は24対21と、フィールドゴール1本の差ですが、最後は、点差と時間で圧倒的な余裕を持ったペイトリオッツが、その時間の中で2回、攻撃を実らせなければいけないイーグルスを、意図的に自らのコントロール下で攻めさせ、1回しか攻撃できないように時間を使わせてしまった。これで、勝ちです。

 そう、ペイトリオッツの優勝、去年からの連覇達成です。

 多分、読んでくれている中で多いであろうMTG関係者に解り易い用語で説明すると、要するにペイトリオッツは完全にパーミッションでのコントロールを完成させ、致命傷でない攻撃を許すことによって、結局は相手の勝ち目を潰してしまった、と云うこと。
相手クリーチャーの攻撃で死なない程度のライフを有していたら、《神の怒り/Wrath of God(8ED)》なんて撃って隙を作らないで、マナを残して《対抗呪文/Counterspell(MM)》を握り締めるよね、そういうことです。

 去年散々話題を振りまいたハーフタイムショーも、今年はサー・ポール・マッカートニーが4曲歌っただけながら、流石にこれ以上はないと云う音楽界の大御所、大変な盛り上がりようでした。まぁ、去年のあれは、あれで愉快ではあったのですが。

 アメフトはよく解らないから観ないと云う方がいらしたら、本当のスポーツ観戦のおもしろさを失っていると私は想います。
実際に見てみると、アメフトは攻撃側と防御側とがしっかり分かれているためにとても解りやすく、それでいて一瞬で攻防が入れ替わるダイナミックさ、デザインプレイなどによるかっこよさなど、とても魅力的なものです。多分、暫く観ていれば、細かいルールはわからなくても、大体、どんなゲームなのかは掴めると想います。
 そして、野球やサッカーなどの審判に不満や不審を抱くことがある方、アメフトには非常に合理的で万人を納得させるジャッジ制度もあります。是非、意味不明な日本(得にセリーグ)の野球に取り入れて欲しいシステム、チャレンジです。
審判の判定に納得ができない場合、チームのヘッドコーチは「チャレンジ」を行うことができます。チャレンジが行われた場合、問題の場面をビデオなどを参考に検証し直し、正しい判定を下すのです。
審判も人間であり、見ている角度によっては誤審もあり得る、その上でフェアなジャッジングをしようと云う素晴らしい制度ですよ。
 勿論、チャレンジには回数制限もありますし、無駄に無謀なチャレンジをさせないように、チャレンジして結局最初の審判が正しかった場合にはタイムアウトの権利をひとつ失うなど、とてもバランスの取れたものです。

 今年のNFLのシーズンは、後はプロボール(所謂オールスター)を残すだけで、これで終了しましたが、暫くは、ペイトリオッツの黄金時代が続きそうです。
ファンとして、とても嬉しい日でした。

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