聖者の行進

2010年2月8日 スポーツ
 今年のスーパーボウルは近年珍しい超攻撃的チーム同士のぶつかり合い。

 「ヘッドコーチがフィールド上にも居る」ペイトン・マニングのコルツと、「攻撃上等!」のセインツとの対決。

 前半は、マニングのゲームデザインが的確に働きコルツのペースに。セインツは、いい所まで攻め込むも最後の一押しができず、TDが取れずに2本のフィールドゴールのみ。対するコルツは戦略的に攻めすぎず取り過ぎずといった感じで、1TD1FGで折り返す。
ここまで、しっかりと、セインツが得点をしたら直後にコルツが取り替えずといった展開。しかも、TDがひとつある分リードしている。

 ハーフタイムショウは、The Who。わたしにとっては過去の人で、今ひとつ乗り切れない。
ただ、終わってから思い返せば、セインツの今シーズンの合言葉である「Who Dat?」にかかっていておもしろい。

 後半は、コルツのディフェンスのフリーニーがかねてからの足の負傷で下がってから、セインツの攻撃に対して全くと言っていいほどプレッシャーがかからず、攻撃力随一の実力を遺憾なく発揮する。

 まず、パントを小さく蹴ってきっちり確保、本来ならコルツの攻撃権になるところをしっかりと自分たちの攻撃として、そのドライヴをきっちりとTDに繋げる。
更に、ターンオーバーからのリターンTDと云うビッグプレイを見せた後、それでも2点差、トライフォーポイントを決めても、コルツにTDを決められたら逆転されると云う点差であったために、ギャンブル、再度ゴールに突っ込むというプレイを選択し、それさえも確実に決めて7点差を付ける。

 これで、コルツがTDを決めても動転で、オーヴァータイムになるだろうという戦略。

 更にセインツの勢いが止まらない。確実にコルツの攻撃を潰し、追加のTDも取る。

 残り時間僅かで2つのTDを取らなければいけなくなったコルツも必死に攻撃を重ね、残り1分を切った頃、レッドゾーンに到達。これを決め、更に小さなパントで後半開始時にセインツにやられたように追加の攻撃権を得ようとするのだが…

 マニングがエンドゾーンに投げ込んだパスが劇的なターンオーヴァー。

 これでゲームエンド。

 大方のメディアの予想といっしょで、わたしもコルツの勝利を確信していたのですが、終わってみれば、ディフェンスラインひとりが下がったことで、セインツの攻撃を止めることがまったくできなくなってしまい、その超強力な攻撃力の前に、あえなくコルツは沈みました。

 ゲームとしては、結果的に2TD分の大差が付きましたが、リアルタイムで見ているととっても面白い、目が離せないゲームでした。

 試合経過も端折って書きましたが、実際にはいくつものゲームの流れの分岐点があり、前半ではTDまであと2ヤード程度のセインツの攻撃をしっかりと止めたコルツのディフェンスとか、後半では攻撃が通らなくなって長距離のフィールドゴールを外してから流れも失ったコルツとか、ターンオーヴァーでそのまま80ヤードぐらい走り切ったセインツとか、見所満載でした。

 そうそう、先にもちらと書きましたが、スーパーボウルは仕事を休んで生中継を見るのはわたしの年間スケジュールに入っていますw
午前中は中継を楽しみ、午後はのんびりすごしました。

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