東海道ヴィンテージ名古屋 決勝カバレッジ
2008年8月11日 ゲーム スイスラウンド5回戦、準々決勝、準決勝と続いた激戦を勝ち抜き、決勝のテーブルに座ったのは、コントロール・スレヴァリーを操るイトウ・ヒロミチと、ペインターを操るモリ・タツノリのふたり。
奇しくも昨年の決勝と同様、コントロール対コンボと云う図式になった。昨年は、世界に向けて初めて、超強力なコンボデックの恐ろしさをレポートすることになったこの決勝カバレッジだが、今年はどうなのだろうか。
ヴィンテージにおけるペインターコンボの流行は、今大会でも参加者の4分の1以上にこれを選択させ、準決勝の時点でも2名のプレイヤーを残していたこと、迎え撃つイトウは東海道ヴィンテージシリーズの前回、東京ステージの優勝者であることも書き添えておこう。
第1ゲーム
ダイスロールで勝った先攻のイトウ、そのハンドを暫く見つめ悩んだ後にキープを宣言。対するモリは一瞥して即キープを宣言。
まず先攻のイトウが《祖先の回想/Ancestrall Recall(2ED)》を自らに撃ち、手札の充実を図る。そのままディスカードをしてターンを渡す。後攻のモリ、早速コンボパーツのひとつ、《丸砥石/Grindstone(TMP)》を設置してエンド。イトウが《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder(ULG)》をプレイしてターンを渡すと、モリは自身の第2ターンにはコンボパーツの最後のひとつ、《絵描きの召使い/Painter’s Servant(SHM)》をプレイ、これが打ち消されずに場に出る。そのまま、次のターンに3マナ目が用意できれば勝ちだ。
当然イトウは、こんな早々の幕切れは許さないとばかりに、《太陽のリング/Sol Ring(3ED)》から《残響する真実/Echoing Truth(DST)》で絵描きをバウンス、その上で青マナをふたつ出せるように土地を残し、あえてマナバーンを受けてターンを返す。
次のターンは、この絵描きを巡るカウンター合戦が展開され、イトウは《誤った指図/Misdirection(MMQ)》の力まで借りてこの戦争を制する。
その後、イトウが2枚目の溶接工をプレイすれば、モリは《真髄の針/Pithing Needle(10E)》でこのゴブリンから本業を奪う。
しかし、派手な攻防はここまで。
その後、お互いに攻め手に欠き、ドロー系カードを打ち消し合う展開の中、本来の仕事を奪われた溶接工がこつこつとモリを殴り続け、防御策を用意できなかったモリはそのままゴブリンに蹂躙されたのだった。
イトウ 1-0 モリ
第2ゲーム
先攻のモリがマリガンを選択、後攻のイトウは、先程同様暫く手札を睨んだ後そのままのキープを宣言。
モリがまず、《モックス・パール/Mox Pearl(2ED)》、《マナ・クリプト/Mana Crypt(PM)》から《祖先の回想/Ancestrall Recall(2ED)》を自らに撃ち、更に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》まで設置と云うまさにブン回りと呼ぶにふさわしい展開を見せる。返すイトウは、《祖先の回想/Ancestrall Recall(2ED)》からディスカードと云う、第1ゲームと同じ立ち上がり。
イトウが場に送り出した溶接工も、すぐさまモリの《火+氷/Fire/Ice(APC)》で除去されるが、次のターンに送り出された溶接工2号はそのまま場に残る。
それならば、とばかりにモリもクリーチャーを裏向きにプレイ、カウンター合戦の後に場に残した後、仕上げとばかりに《時間移動/Time Walk(2ED)》までプレイ。そのまま手に入れた追加のターンでは、大方の予想通り《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》となってイトウを襲う。
しかし、イトウも黙っては居ない。既に対抗策は手の内にある。《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》で手札に潜んでいた《映し身人形/Duplicant(MRD)》を墓地へと送り込み、更にそれを溶接工で拾い上げて天使を除去して見せたのだ。
この大きなサイズの人形こそすぐさまモリの《古えの恨/Ancient Grudge(TSP)》で壊されるが、イトウは続く脅威として《トリスケラバス/Triskelavus(TSP)》を同じように溶接工で釣り上げ、攻撃に移る。
この圧倒的に不利な場になった後、モリはここまで懐いていた筈の《マナ・クリプト/Mana Crypt(PM)》からも2ターン連続でダメージを受けてしまい、《トリスケラバス/Triskelavus(TSP)》の特殊能力でその残りライフを削り切られてしまったのだった。
イトウ 2-0 モリ
東海道ヴィンテージのシリーズが始まって4年目になるが、連覇を達成したのはイトウが初めてだ。
CSマスターの称号を手に入れ、次の沼津ステージでも、そして年末の年間王者決定戦でも頑張って欲しい。おめでとう、イトウ「erom」ヒロミチ!
優勝 Itou Hiromichi
●メインデッキ
2《島/Island》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
1《露天鉱床/Strip Mine》
3《Underground Sea》
4《Volcanic Island》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》
4《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
1《トリスケラバス/Triskelavus》
2《映し身人形/Duplicant》
1《Ancestral Recall》
1《Black Lotus》
1《Demonic Tutor》
1《Mox Jet》
1《Mox Emerald》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
1《Mana Crypt》
1《魔力の櫃/Mana Vault》
1《Sol Ring》
1《Time Walk》
1《修繕/Tinker》
1《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
1《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1《嘘か真か/Fact or Fiction》
1《渦まく知識/Brainstorm》
4《Mana Drain》
4《Force of Will》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1《精神隷属器/Mindslaver》
1《残響する真実/Echoing Truth》
1《荒残/Rack and Ruin》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《巧みな軍略/Strategic Planning》
1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
1《誤った指図/Misdirection》
●サイドボード
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《荒残/Rack and Ruin》
1《紅蓮破/Pyroblast》
1《青霊破/Blue Elemental Blast》
3《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
2《悪魔の布告/Diabolic Edict》
1《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《白金の天使/Platinum Angel》
準優勝 Mori Tatunori
●メインデッキ
3《Volcanic Island》
3《Tundra》
1《露天鉱床/Strip Mine》
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《島/Island》
3《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
4《Force of Will》
1《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》
4《絵描きの召使い/Painter’s Servant》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《商人の巻物/Merchant Scroll》
1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
1《Time Walk》
1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3《Mana Drain》
4《粗石の魔道士/Trinket Mage》
1《修繕/Tinker》
1《嘘か真か/Fact or Fiction》
2《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《思案/Ponder》
1《Mox Ruby》
1《Mana Crypt》
1《Mox Emerald》
1《Mox Sapphire》
1《Black Lotus》
2《丸砥石/Grindstone》
1《渦まく知識/Brainstorm》
2《紅蓮破/Pyroblast》
1《Mox Pearl》
1《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1《Ancestral Recall》
●サイドボード
1《もみ消し/Stifle》
2《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1《荒残/Rack and Ruin》
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2《賛美されし天使/Exalted Angel》
4《火+氷/Fire+Ice》
1《残響する真実/Echoing Truth》
その他のデックリスト等
http://f18.aaa.livedoor.jp/~nameless/tokaido2008/index.html
スペシャルサンクスtoデッキリスト入力のエキスパート、ナモ様。
奇しくも昨年の決勝と同様、コントロール対コンボと云う図式になった。昨年は、世界に向けて初めて、超強力なコンボデックの恐ろしさをレポートすることになったこの決勝カバレッジだが、今年はどうなのだろうか。
ヴィンテージにおけるペインターコンボの流行は、今大会でも参加者の4分の1以上にこれを選択させ、準決勝の時点でも2名のプレイヤーを残していたこと、迎え撃つイトウは東海道ヴィンテージシリーズの前回、東京ステージの優勝者であることも書き添えておこう。
第1ゲーム
ダイスロールで勝った先攻のイトウ、そのハンドを暫く見つめ悩んだ後にキープを宣言。対するモリは一瞥して即キープを宣言。
まず先攻のイトウが《祖先の回想/Ancestrall Recall(2ED)》を自らに撃ち、手札の充実を図る。そのままディスカードをしてターンを渡す。後攻のモリ、早速コンボパーツのひとつ、《丸砥石/Grindstone(TMP)》を設置してエンド。イトウが《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder(ULG)》をプレイしてターンを渡すと、モリは自身の第2ターンにはコンボパーツの最後のひとつ、《絵描きの召使い/Painter’s Servant(SHM)》をプレイ、これが打ち消されずに場に出る。そのまま、次のターンに3マナ目が用意できれば勝ちだ。
当然イトウは、こんな早々の幕切れは許さないとばかりに、《太陽のリング/Sol Ring(3ED)》から《残響する真実/Echoing Truth(DST)》で絵描きをバウンス、その上で青マナをふたつ出せるように土地を残し、あえてマナバーンを受けてターンを返す。
次のターンは、この絵描きを巡るカウンター合戦が展開され、イトウは《誤った指図/Misdirection(MMQ)》の力まで借りてこの戦争を制する。
その後、イトウが2枚目の溶接工をプレイすれば、モリは《真髄の針/Pithing Needle(10E)》でこのゴブリンから本業を奪う。
しかし、派手な攻防はここまで。
その後、お互いに攻め手に欠き、ドロー系カードを打ち消し合う展開の中、本来の仕事を奪われた溶接工がこつこつとモリを殴り続け、防御策を用意できなかったモリはそのままゴブリンに蹂躙されたのだった。
イトウ 1-0 モリ
第2ゲーム
先攻のモリがマリガンを選択、後攻のイトウは、先程同様暫く手札を睨んだ後そのままのキープを宣言。
モリがまず、《モックス・パール/Mox Pearl(2ED)》、《マナ・クリプト/Mana Crypt(PM)》から《祖先の回想/Ancestrall Recall(2ED)》を自らに撃ち、更に《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》まで設置と云うまさにブン回りと呼ぶにふさわしい展開を見せる。返すイトウは、《祖先の回想/Ancestrall Recall(2ED)》からディスカードと云う、第1ゲームと同じ立ち上がり。
イトウが場に送り出した溶接工も、すぐさまモリの《火+氷/Fire/Ice(APC)》で除去されるが、次のターンに送り出された溶接工2号はそのまま場に残る。
それならば、とばかりにモリもクリーチャーを裏向きにプレイ、カウンター合戦の後に場に残した後、仕上げとばかりに《時間移動/Time Walk(2ED)》までプレイ。そのまま手に入れた追加のターンでは、大方の予想通り《賛美されし天使/Exalted Angel(ONS)》となってイトウを襲う。
しかし、イトウも黙っては居ない。既に対抗策は手の内にある。《知識の渇望/Thirst for Knowledge(MRD)》で手札に潜んでいた《映し身人形/Duplicant(MRD)》を墓地へと送り込み、更にそれを溶接工で拾い上げて天使を除去して見せたのだ。
この大きなサイズの人形こそすぐさまモリの《古えの恨/Ancient Grudge(TSP)》で壊されるが、イトウは続く脅威として《トリスケラバス/Triskelavus(TSP)》を同じように溶接工で釣り上げ、攻撃に移る。
この圧倒的に不利な場になった後、モリはここまで懐いていた筈の《マナ・クリプト/Mana Crypt(PM)》からも2ターン連続でダメージを受けてしまい、《トリスケラバス/Triskelavus(TSP)》の特殊能力でその残りライフを削り切られてしまったのだった。
イトウ 2-0 モリ
東海道ヴィンテージのシリーズが始まって4年目になるが、連覇を達成したのはイトウが初めてだ。
CSマスターの称号を手に入れ、次の沼津ステージでも、そして年末の年間王者決定戦でも頑張って欲しい。おめでとう、イトウ「erom」ヒロミチ!
優勝 Itou Hiromichi
●メインデッキ
2《島/Island》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
1《露天鉱床/Strip Mine》
3《Underground Sea》
4《Volcanic Island》
2《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》
4《ゴブリンの溶接工/Goblin Welder》
1《トリスケラバス/Triskelavus》
2《映し身人形/Duplicant》
1《Ancestral Recall》
1《Black Lotus》
1《Demonic Tutor》
1《Mox Jet》
1《Mox Emerald》
1《Mox Ruby》
1《Mox Sapphire》
1《Mana Crypt》
1《魔力の櫃/Mana Vault》
1《Sol Ring》
1《Time Walk》
1《修繕/Tinker》
1《ヨーグモスの意志/Yawgmoth’s Will》
1《神秘の教示者/Mystical Tutor》
1《吸血の教示者/Vampiric Tutor》
1《嘘か真か/Fact or Fiction》
1《渦まく知識/Brainstorm》
4《Mana Drain》
4《Force of Will》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1《精神隷属器/Mindslaver》
1《残響する真実/Echoing Truth》
1《荒残/Rack and Ruin》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
2《巧みな軍略/Strategic Planning》
1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
1《誤った指図/Misdirection》
●サイドボード
4《虚空の力線/Leyline of the Void》
2《荒残/Rack and Ruin》
1《紅蓮破/Pyroblast》
1《青霊破/Blue Elemental Blast》
3《抵抗の宝球/Sphere of Resistance》
2《悪魔の布告/Diabolic Edict》
1《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《白金の天使/Platinum Angel》
準優勝 Mori Tatunori
●メインデッキ
3《Volcanic Island》
3《Tundra》
1《露天鉱床/Strip Mine》
3《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2《島/Island》
3《汚染された三角州/Polluted Delta》
1《トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy》
4《Force of Will》
1《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus》
4《絵描きの召使い/Painter’s Servant》
4《知識の渇望/Thirst for Knowledge》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《商人の巻物/Merchant Scroll》
1《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》
1《Time Walk》
1《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top》
3《Mana Drain》
4《粗石の魔道士/Trinket Mage》
1《修繕/Tinker》
1《嘘か真か/Fact or Fiction》
2《赤霊破/Red Elemental Blast》
1《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
1《思案/Ponder》
1《Mox Ruby》
1《Mana Crypt》
1《Mox Emerald》
1《Mox Sapphire》
1《Black Lotus》
2《丸砥石/Grindstone》
1《渦まく知識/Brainstorm》
2《紅蓮破/Pyroblast》
1《Mox Pearl》
1《水蓮の花びら/Lotus Petal》
1《Ancestral Recall》
●サイドボード
1《もみ消し/Stifle》
2《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1《荒残/Rack and Ruin》
4《翻弄する魔道士/Meddling Mage》
2《賛美されし天使/Exalted Angel》
4《火+氷/Fire+Ice》
1《残響する真実/Echoing Truth》
その他のデックリスト等
http://f18.aaa.livedoor.jp/~nameless/tokaido2008/index.html
スペシャルサンクスtoデッキリスト入力のエキスパート、ナモ様。
コメント