Poison Rules Vintage World
2007年8月6日 ゲーム コメント (2) 東海道ヴィンテージ、名古屋ステージの決勝は、「ハルク・フラッシュ」のタチキと、「コントロール・スレヴァリー」のオノとの対決となった。
前回東京ステージの優勝者であるオノ、「デッキを60枚にシェイプできなかったんですよ」と言いながらも数々の瞬殺劇を演じてきたタチキとの、最後の勝負が始まった。
第1ゲーム
まず、オノが「Tinker」から「Darksteel Colossus」を戦線に繰り出す。そして、まずは一回攻撃。たったこれだけのことで、タチキは後がない。次のターン、このデカブツが自分に向かって倒れこんでくれば、このゲームは終わってしまう。
しかし、痛恨ではあるが致命傷ではない一撃を受けた返し、タチキが放ったスペルこそ、コロンバスを、そしてレガシーを支配した「Flash」だった。強烈な閃光が瞬いた後、「Protean Hulk」を経由して場に現れたのは、4体の「Virulent Sliver」と1体の「Heart Sliver」と云う致命的なスリヴァー軍団だ。
オノはなんとか手札にあった「Chain of Vapor」で「Heart Sliver」をバウンスし、即死は回避するものの、代償として「Darksteel Colossus」も手札に帰ってきてしまう。
オノは、自分のターンに「Goblin Welder」を1体召喚するのがやっと。「Virulent Sliver」のうち1体をブロックすることで1ターンは生き延びたが、次のターンにはそのまま毒殺されることになった。
Tachiki 1-0 Ono
第2ゲーム
後攻のタチキの1マリガンからゲームはスタートする。対するオノは、先攻1ターン目に「Ancestral Recall」を自らに撃ち、手札の充実を図るが、そのまま場の展開はせずに1枚手札をディスカードしてターンを渡す。
タチキのファーストアクションは「Duress」で、これがオノから「Force of Will」を1枚奪い去るという大仕事を果たす。
タチキの第2ターン、「Summoner’s Pact」から「Elvish Spirit Guide」を調達する。勿論、次のアップキープに、契約を果たす為のマナは足りない。早くも勝負に出たのだ。次のターンなど無い、と。
そしてそのまま「Elvish Spirit Guide」をマナに変換して「Flash」プレイ。オノも「Force of Will」で迎え撃つが、予定調和的にタチキも「Force of Will」で応戦し、強烈な閃光が放たれる。この致命的な輝きは、タチキの場に第1ゲームと同じスリヴァーセット、4体の「Virulent Sliver」と1体の「Heart Sliver」を現れさせ、そのまま勝利をも運んできたのだった。
Tachiki 2-0 Ono
かくも素早く、そして強烈な勝利は、コロンバスを、そしてサン・ディエゴを思い出させる。
少なくとも、ヴィンテージと云うレギュレーションに、新たな無視できないアーキタイプが 現れたことは、間違いない。
おめでとう、タチキ。年末の沼津での年間王者決定戦でも、頑張って欲しい。
前回東京ステージの優勝者であるオノ、「デッキを60枚にシェイプできなかったんですよ」と言いながらも数々の瞬殺劇を演じてきたタチキとの、最後の勝負が始まった。
第1ゲーム
まず、オノが「Tinker」から「Darksteel Colossus」を戦線に繰り出す。そして、まずは一回攻撃。たったこれだけのことで、タチキは後がない。次のターン、このデカブツが自分に向かって倒れこんでくれば、このゲームは終わってしまう。
しかし、痛恨ではあるが致命傷ではない一撃を受けた返し、タチキが放ったスペルこそ、コロンバスを、そしてレガシーを支配した「Flash」だった。強烈な閃光が瞬いた後、「Protean Hulk」を経由して場に現れたのは、4体の「Virulent Sliver」と1体の「Heart Sliver」と云う致命的なスリヴァー軍団だ。
オノはなんとか手札にあった「Chain of Vapor」で「Heart Sliver」をバウンスし、即死は回避するものの、代償として「Darksteel Colossus」も手札に帰ってきてしまう。
オノは、自分のターンに「Goblin Welder」を1体召喚するのがやっと。「Virulent Sliver」のうち1体をブロックすることで1ターンは生き延びたが、次のターンにはそのまま毒殺されることになった。
Tachiki 1-0 Ono
第2ゲーム
後攻のタチキの1マリガンからゲームはスタートする。対するオノは、先攻1ターン目に「Ancestral Recall」を自らに撃ち、手札の充実を図るが、そのまま場の展開はせずに1枚手札をディスカードしてターンを渡す。
タチキのファーストアクションは「Duress」で、これがオノから「Force of Will」を1枚奪い去るという大仕事を果たす。
タチキの第2ターン、「Summoner’s Pact」から「Elvish Spirit Guide」を調達する。勿論、次のアップキープに、契約を果たす為のマナは足りない。早くも勝負に出たのだ。次のターンなど無い、と。
そしてそのまま「Elvish Spirit Guide」をマナに変換して「Flash」プレイ。オノも「Force of Will」で迎え撃つが、予定調和的にタチキも「Force of Will」で応戦し、強烈な閃光が放たれる。この致命的な輝きは、タチキの場に第1ゲームと同じスリヴァーセット、4体の「Virulent Sliver」と1体の「Heart Sliver」を現れさせ、そのまま勝利をも運んできたのだった。
Tachiki 2-0 Ono
かくも素早く、そして強烈な勝利は、コロンバスを、そしてサン・ディエゴを思い出させる。
少なくとも、ヴィンテージと云うレギュレーションに、新たな無視できないアーキタイプが 現れたことは、間違いない。
おめでとう、タチキ。年末の沼津での年間王者決定戦でも、頑張って欲しい。
コメント
メールをしましたが届いていなかったようですのでこちらにコメントさせていただきます。
先日届きました。ありがとうございます。
さて、ハルクフラッシュについてですがstarcitygamesでチェックすると、スリヴァー型が多くなっていました。しかし最上位(8位)がキキジキ型だったのが面白いところです。またGATと比べるとどうしても安定性に欠けています。今までの感覚によると3ターン目までと4ターン目以降では勝率がかなり変わると思います。
次回はvintage from Tokyo(9/8)になりますので、今回の優勝がまぐれだったとのことがないようにがんばります。
なお、デュエルの状況を日記に書いていただきありがとうございました。
しかし、Flashは確かにヴィンテージレギュレーションでその地位を確保しましたね。今後の進化が楽しみです。
キキジキ型は、コンボパーツが少なくてすむのかな。その分、カードサーチとコントロールにスロットを割けるのでしょうか。
決勝のカバレッジ風味は、前から書きたいと想っていたものです。図らずも、簡単に、でもインパクトのある場面が書けて、こちらとしても嬉しいです。