GP多言語参戦記 後日篇
2006年11月20日 ゲーム コメント (2) GP山形の帰り、月曜日午前11時過ぎのつばさに乗ったのですが、偶然、同じ車両にイェルガーやリッチー、ジュリアンといった海外超遠征組が乗っていました。当然、東京に着くまでの約3時間の間、彼らはマジック三昧でした。
私は、イェルガーと簡単に挨拶しただけで、自分の座席で眠っていましたよ。
GP本戦で気になったことがひとつ。
プロツアー参加経験がある一部プレイヤーを除けば、外国人プレイヤー、所謂日本語の通じないプレイヤーとの対戦経験は殆んど無い方が多いと思います。
マジックがコミュニケーションをその成り立ちの根本に置いたゲームである以上、言語の問題はトラブルに直結します。
GP山形本戦中に、実際に遭遇した場面。
プレイヤーA(日本人)が3/5クリーチャーでアタック、プレイヤーB(外国人)は3/3クリーチャーでブロック。プレイヤーBは「Stack?」と言った後、プレイヤーAが頷くのを見てから暫く考え込み、3/5クリーチャーに対し、《戸惑い/Bewilder》というパワーを-3するインスタントを使用しました。その後、双方のプレイヤーがクリーチャーを墓地に置くことなく第2メインフェイズに入ったところで、私はゲームを止めました。
これを読んで、普通にGPに参加しようと考えるレベルの方ならどこがおかしいのか、きっと一瞬で気付くと思います。
私はまず、プレイヤーBに質問をしました。「貴方がスタック?と言った時、それはダメージをスタックに載せることを意味していましたか?」と。彼の答えは「イエス」でした。次にプレイヤーAにも聞きました。「対戦相手がスタック?と言った時、ダメージをスタックに載せることだと思いましたか?」と。彼の答えも「はい」でした。
プレイヤーBとの会話は英語、プレイヤーAとの会話は日本語です。
そこで、プレイヤーAには「ダメージがスタックに載せられた後にパワーをマイナスされても、与えるダメージは減らないから相手のクリーチャーは死ぬ筈ですよね?」と問うと、彼は「その辺りのタイミングは曖昧にしていました」と答えました。
次にプレイヤーBには、同じ事を説明し、死んだクリーチャーを墓地に置くように言うと、そこで慌てて彼は「ダメージスタック前に打ったつもりだ」と訴えました。が、私は先に彼から「スタック?」の意味について明言を受けています。それを説明し、改めて状況を直すように言い、場は正常化されてゲームが続けられました。
シビアなポイント争いをしているトッププレイヤーは、こういった曖昧な事案を放置せず、ちゃんとジャッジに訴えることができるでしょう。しかし、GP初参加とか、外国人プレイヤーとの対戦が初めてと云う方はどうでしょう?
上気の場面では、確かにやったことはプレイヤーBの単純なプレイミスなのですが、ゲームの勝敗を左右します。結果は、単純なプレイミスで済ませられないかもしれません。
プレイヤーAにとっては、言葉が解らないから抗議できないし、面倒だからそれでいいや、そもそも普通のプレイならそうなる結果だし、と思えるかもしれません。しかし、それが積もりに積もって、GPへの参加意欲を失ってしまうかもしれませんし、他のプレイヤーへの不信感となってしまうかもしれません。
プレイヤーBにとっては、誤ったプレイを正す機会を失われています。それに、もしかしたら、言語が通じないことを悪用した不正なプレイかもしれません。
プレイ中に起こった「?」と思うようなことは、遠慮せずにジャッジを呼んでください。それが傍から見たらどんなに簡単で単純なことでもいいです。もっと単純に、言葉が解らないでもいいんです。GPに参加していた海外のトッププロでさえ、と云うよりも寧ろトッププロだからこそ、カード名とか、カードの効果とか、簡単なことでも質問されました。
「Play the game,See the World」
これは、今のマジックのテーマのひとつです。ゲームを使って、簡単に楽しく、国際交流までできちゃう非常にスグレモノです。
めんどくさい、で済ませず、どんどん積極的にコミュニケーションをとるようにして欲しいです。
私は、イェルガーと簡単に挨拶しただけで、自分の座席で眠っていましたよ。
GP本戦で気になったことがひとつ。
プロツアー参加経験がある一部プレイヤーを除けば、外国人プレイヤー、所謂日本語の通じないプレイヤーとの対戦経験は殆んど無い方が多いと思います。
マジックがコミュニケーションをその成り立ちの根本に置いたゲームである以上、言語の問題はトラブルに直結します。
GP山形本戦中に、実際に遭遇した場面。
プレイヤーA(日本人)が3/5クリーチャーでアタック、プレイヤーB(外国人)は3/3クリーチャーでブロック。プレイヤーBは「Stack?」と言った後、プレイヤーAが頷くのを見てから暫く考え込み、3/5クリーチャーに対し、《戸惑い/Bewilder》というパワーを-3するインスタントを使用しました。その後、双方のプレイヤーがクリーチャーを墓地に置くことなく第2メインフェイズに入ったところで、私はゲームを止めました。
これを読んで、普通にGPに参加しようと考えるレベルの方ならどこがおかしいのか、きっと一瞬で気付くと思います。
私はまず、プレイヤーBに質問をしました。「貴方がスタック?と言った時、それはダメージをスタックに載せることを意味していましたか?」と。彼の答えは「イエス」でした。次にプレイヤーAにも聞きました。「対戦相手がスタック?と言った時、ダメージをスタックに載せることだと思いましたか?」と。彼の答えも「はい」でした。
プレイヤーBとの会話は英語、プレイヤーAとの会話は日本語です。
そこで、プレイヤーAには「ダメージがスタックに載せられた後にパワーをマイナスされても、与えるダメージは減らないから相手のクリーチャーは死ぬ筈ですよね?」と問うと、彼は「その辺りのタイミングは曖昧にしていました」と答えました。
次にプレイヤーBには、同じ事を説明し、死んだクリーチャーを墓地に置くように言うと、そこで慌てて彼は「ダメージスタック前に打ったつもりだ」と訴えました。が、私は先に彼から「スタック?」の意味について明言を受けています。それを説明し、改めて状況を直すように言い、場は正常化されてゲームが続けられました。
シビアなポイント争いをしているトッププレイヤーは、こういった曖昧な事案を放置せず、ちゃんとジャッジに訴えることができるでしょう。しかし、GP初参加とか、外国人プレイヤーとの対戦が初めてと云う方はどうでしょう?
上気の場面では、確かにやったことはプレイヤーBの単純なプレイミスなのですが、ゲームの勝敗を左右します。結果は、単純なプレイミスで済ませられないかもしれません。
プレイヤーAにとっては、言葉が解らないから抗議できないし、面倒だからそれでいいや、そもそも普通のプレイならそうなる結果だし、と思えるかもしれません。しかし、それが積もりに積もって、GPへの参加意欲を失ってしまうかもしれませんし、他のプレイヤーへの不信感となってしまうかもしれません。
プレイヤーBにとっては、誤ったプレイを正す機会を失われています。それに、もしかしたら、言語が通じないことを悪用した不正なプレイかもしれません。
プレイ中に起こった「?」と思うようなことは、遠慮せずにジャッジを呼んでください。それが傍から見たらどんなに簡単で単純なことでもいいです。もっと単純に、言葉が解らないでもいいんです。GPに参加していた海外のトッププロでさえ、と云うよりも寧ろトッププロだからこそ、カード名とか、カードの効果とか、簡単なことでも質問されました。
「Play the game,See the World」
これは、今のマジックのテーマのひとつです。ゲームを使って、簡単に楽しく、国際交流までできちゃう非常にスグレモノです。
めんどくさい、で済ませず、どんどん積極的にコミュニケーションをとるようにして欲しいです。
コメント
言葉がうまく聞き取れなかった時、聞き取れた単語で文を補完しようとします。そして、プレイヤーには勝ちたい意志があります。英語がつたなければ、相手に誤解されるかもしれません。もっと悪ければ、その意志どおりに曲解されていたかもしれません。
「さっきyesって言ったじゃん。」
native並に話せる人でない限り、その返答は非常に危ういと思います。
堪能とは到底いえないレベルですので、勿論、必要以上に話がこじれれば英語に堪能な方に任せるのですが。今回はこれで双方のプレイヤーの納得が得られたと感じたのですが、今後の参考にさせていただきたいと思います。
またどこかのGPなどで、よろしくね。