Tokaido Vintageで、とても興味深いデックがひとつありましたので、ちょと紹介をしてみたいと思います。

レシピは、以下のとおり

土地15枚
1:Tolarian Academy/トレイリアのアカデミー
1:Strip Mine/露天鉱床
4:Volcanic Island
2:Underground Sea
1:Library of Alexandria/アレクサンドリアの図書館
2:Flooded Strand/溢れかえる岸辺
1:Polluted Delta/汚染された三角州
2:Island/島
1:Snow-Covered Island/冠雪の島
マナアーティファクト8枚
1:Mox Pearl/モックス・パール
1:Mox Sapphire/モックス・サファイア
1:Mox Jet/モックス・ジェット
1:Mox Ruby/モックス・ルビー
1:Mox Emerald/モックス・エメラルド
1:Black Lotus/ブラック・ロータス
1:Mana Crypt/マナ・クリプト
1:Sol Ring/太陽のリング
クリーチャー4枚
3:Izzet Guildmage/イゼットのギルド魔道士
1:Darksteel Colossus/ダークスティールの巨像
その他33枚
1:Yawgmoth’s Will/ヨーグモスの意志
1:Tinker/修繕
1:Time Walk/時間移動
1:Merchant Scroll/商人の巻物
1:Demonic Tutor
1:Shattering Spree/破壊放題
4:Accumulated Knowledge/蓄積した知識
2:Cunning Wish/狡猾な願い
1:Fire/Ice/火/氷
1:Repeal/撤廃
1:Reset
2:Intuition/直感
1:Mystical Tutor/神秘の教示者
4:Mana Drain
4:Force of Will
4:Brainstorm/渦巻く知識
1:Ancestrall Recall/祖先の回想
2:Pithing Needle/真髄の針
サイドボード15枚
4:Pyroclasm/紅蓮地獄
1:Echoing Truth/残響する真実
1:Quicken/急かし
1:Stifle/もみ消し
1:Diabolic Edict/悪魔の布告
1:Ebony Charm/黒檀の魔除け
3:Red Elemental Blast/赤霊破
1:Rebuild/再建
1:Rack and Ruin/荒残
1:Fire/Ice/火/氷

 イゼット・コントロールです。カウンターで相手の行動を凌ぎつつ、「Tinker」或いは「Tolarian Academy」からの「Darksteel Colossus」で殴るか、「Izzet Guildmage」の能力を遺憾なく発揮していろいろとイタズラをするデックです。

 ギルド魔道士の能力は、だいたい何を対象にしても役に立つのですが。「Ancestrall Recall」や「Accumulated Knowledge」をコピーすれば大量のハンドアドバンテージをもたらしてくれますし、いざと云う時の「Mana Drain」のコピーは頼もしいです。「Demonic Tutor」ですか?死んでしまえ!って感じですかねぇ。

 でも、このデックが真価を発揮するのは、「Reset」をコピーした時。それは、もはや意味不明な事態が発生するのです。
 「Reset」それはLegendのアンコモンカード。日本人のプレイヤーの中では、知っている人のほうが少ないだろう1枚。
「UU/インスタント/自分のコントロールする土地をすべてアンタップする。この呪文は、対戦相手のアップキープの間にしか使用できない」と云うもの。ある意味、問答無用。
 UUUを含む6マナが土地から出せるなら、無限マナを作ることができます。無限マナを作ることができるということは、前述したドロー系スペルのコピーによって総てのカードを引くことが出来るということです。「Brainstorm」を使ってでさえ、最後に2枚残すだけで、他の全カードを手札にすることが出来ます。
 仕上げは、お好きな方法で。「Fire/Ice」のコピー10回でもいいですし、「Ebony Charm」20回コピーでもいいです。「Ancestral Recall」で過剰ドローの強要でもOKですね。

 特筆すべきは、ドロー能力。ドロー系のスペルがなくても、手札7枚と「Library of Alexandria」さえあれば、この「Reset」コピーは勝てます。まずアレックスで1枚引いてハンド8枚にしてから、リセットプレイ。コピーを作ってコピーを解決。ハンドが7枚ですので、起きたアレックスで1枚ドローをスタックに乗せる。カードを引く前にリセットをコピーして解決すれば、またアレックスが起きるので、カードドローをスタックに乗せる。
以下繰り返し。
「Library of Alexandria」のドロー能力は、「手札が7枚の時にしかプレイできない」だけなので、大量にスタックに載せておけば、あとはそのスタックを解決して大量に引ける。

 と云う訳で、「Izzet Guildmage」と「Reset」プラスドロー系の何かと云う3枚コンボなのですが、ある程度のマナさえあれば止められ難いという、それでいて動きが愉快極まりないという、私の心を鷲掴みにした面白デックの紹介でした。

 ギルド魔道士を見てリセットを思い出したヤツは、凄いよねとしか言いようがありません。

*非常に重要な追記
 「Reset」について
 記述に誤りがありました。「対戦相手のアップキープ中にしか使えない」のではなく、「対戦相手のターン、しかもそのアップキープステップの後にしか使えない」です。仕掛けるタイミングが微妙に違ってきますね。対戦相手がカードを1枚引いているかいないかの違いになりますので、ゲームとしては大きな違いになります。
 謹んでお詫びと訂正を。ご指摘いただきました通りすがりさんには心よりの感謝を申し上げます。

コメント

nophoto
通りすがり
2006年8月11日10:13

Resetは”対戦相手のアップキープの間にしか使用できない。”ではなく”対戦相手1人のターンの間で、そのプレイヤーのアップキープ・ステップの後にしかプレイできない。”だったと思いますが。

WaterForest
WaterForest
2006年8月11日10:27

 通りすがりさん、ご指摘ありがとうございます。そのとおりですね。ちと勘違いをしていたようです。

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