先週のFNMで、もうトラウマになるまでトロンに負けたので、いつもの自分の調整方法の一環でトロンの解析をしようと思い立ちました。
幸い、微妙に時間があったので、まずは基礎となるデータを取るために、自分のトロンを50回プレイして、統計を取ってみました。
まず、使用した水森式トロンのレシピは以下のもの。
メインデック
3:《森/Forest》
4:《エルフェイムの宮殿/Elfhame Palace(8ED)》
4:《平穏な庭園/Tranquil Garden(CHK)》
4:《ウルザの鉱山/Urza’s Mine(8ED)》
4:《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant(8ED)》
4:《ウルザの塔/Urza’s Tower(8ED)》
4:《ぶどう棚/Vine Trellis(MM)》
3:《永遠の証人/Eternal Witness(5DN)》
1:《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman(MRD)》
1:《隔離するタイタン/Sundering Titan(DST)》
1:《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker(CHK)》
1:《メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire(5DN)》
1:《トリスケリオン/Triskelion(MRD)》
1:《映し身人形/Duplicant(MRD)》
1:《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》
3:《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》
4:《森の占術/Sylvan Scrying(MRD)》
3:《刈り取りと種まき/Reap and Sow(DST)》
4:《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》
3:《忘却石/Oblivion Stone(MRD)》
2:《精神隷属器/Mindslaver(MRD)》
4:《酸化/Oxidize(DST)》
サイドボード
3:《赤の防御円/Circle of Protection: Red(8ED)》
3:《聖なる場/Sacred Ground(ST)》
3:《粛清/Purge(DST)》
3:《象牙の仮面/Ivory Mask(MM)》
3:《忍び寄るカビ/Creeping Mold(MRD)》
ご覧のとおりメインは緑単トロンです。メインでの対親和でいちばん安定しているのがこの色だと想いますので。で、サイドはほぼ白単。
まぁ、このトロンの解説は、気が向いたら別の機会に。
で、これを、シャッフルによる偏りが出ないようにアプレンティスで50回プレイしました。
メインデックのみ使用、先行、ドローなし、手札が悪くてマリガンしたものも当然統計には含める。《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を撃つ、或いは《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》が場に出て2ターンが経過する(つまり2回アタックする)のふたつを勝利条件として、カウンターやランデスなどの妨害がない場合、幾ターンで勝利条件を満たすかを先ず統計してみました。
これは、通常考えられる親和は、メインではトロンの動きを阻害することはほぼできないと考えてのことです。
で、その結果出た数値に、私は今まで激しい想い違いをしていたことに気付かされたのでした。
基本的に、トロンが《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を撃つ最速は4ターンですよね。その4ターン目に《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》と云うプレイに至った割合は、12%に達していました。これを多いと観るか少ないと感じるかは、個人の問題でしょう。しかし、1割以上の確率で4ターン目にはトロンが揃うどころか、《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》プレイまでできてしまうデックは、その速度を無視できるものではないと私は思います。
そして、《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を撃つ、或いは《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》が2回殴ると云う勝利条件を満たす平均時間は、先攻7ターンでした。
これはつまり、後手に回った親和は、《酸化/Oxidize(DST)》や《ぶどう棚/Vine Trellis(8ED)》などの妨害を受けながら、その上で6ターン以内に相手のライフを削りきらなければいけないと云う事実を示しています。今更ながら、トロンは実に安定して速いのです。
そして、勝利条件を満たす時間は、先に4ターン目では12%と記しましたが、5ターン目では34%、6ターン目では実に52%に達しています。半分以上の確率で、6ターン目には勝利を確定できるのです。
今まで散々、「引きが強いトロンは相手にしたくない」などと書いてきましたが、ぢつは私の認識が甘かっただけで、トロンにとってはそれが当たり前だと云うことが、数字上証明されてしまいました。
そして、これも今更ながら特筆すべきは《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》の存在です。トロンで使用された場合、このカードは鬼神の如き強さを発揮します。
先ずは最も忌避すべき土地事故の回避です。実際、今回のデータの中には、ウルザ地形2枚+《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》と云うハンドでのスタートが何回かあります。それらでも、やはり、事故を回避してその平均値近いターンでの勝利条件確定に到達しています。《森/Forest》がなければ機能しない筈のデックに、ほぼ確実に速いターンでの緑マナの確保を保障してくれます。
そして、カードへのアクセスにタップを必要としないことの異常なまでの強力さです。今のトロンは《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》さえ撃てば勝利がほぼ確定します。つまり、それを撃つときにはもう《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》は必要ありません。それを踏まえれば、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》は過去最高クラスのカードアクセス手段です。実際に、6ターン目、2回の《森の占術/Sylvan Scrying(MRD)》プレイを経て、通常のドローと併せれば1ターンに合計10枚のカードにアクセスし、最終的に《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を見つけてプレイといった事象までありました。そこまで極端ではなくても、シャッフル手段がひとつあればたった2マナで合計6枚のカードにアクセスできるのです。
と云う訳で、この環境のトロンは実は最強なのではないかと想うようになったのでした。
まぁ、本来の目的は、ここから親和でどのように戦うのかを知ることなので、これからそれを探ろうと想っていますけれどね。
と云う訳で、これからたくさんのテストプレイが必要になるので、親和とトロンを扱えるプレイヤーはメルヘンへ来てくれると嬉しいです。
幸い、微妙に時間があったので、まずは基礎となるデータを取るために、自分のトロンを50回プレイして、統計を取ってみました。
まず、使用した水森式トロンのレシピは以下のもの。
メインデック
3:《森/Forest》
4:《エルフェイムの宮殿/Elfhame Palace(8ED)》
4:《平穏な庭園/Tranquil Garden(CHK)》
4:《ウルザの鉱山/Urza’s Mine(8ED)》
4:《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant(8ED)》
4:《ウルザの塔/Urza’s Tower(8ED)》
4:《ぶどう棚/Vine Trellis(MM)》
3:《永遠の証人/Eternal Witness(5DN)》
1:《ヴィリジアンのシャーマン/Viridian Shaman(MRD)》
1:《隔離するタイタン/Sundering Titan(DST)》
1:《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker(CHK)》
1:《メフィドロスの吸血鬼/Mephidross Vampire(5DN)》
1:《トリスケリオン/Triskelion(MRD)》
1:《映し身人形/Duplicant(MRD)》
1:《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》
3:《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》
4:《森の占術/Sylvan Scrying(MRD)》
3:《刈り取りと種まき/Reap and Sow(DST)》
4:《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》
3:《忘却石/Oblivion Stone(MRD)》
2:《精神隷属器/Mindslaver(MRD)》
4:《酸化/Oxidize(DST)》
サイドボード
3:《赤の防御円/Circle of Protection: Red(8ED)》
3:《聖なる場/Sacred Ground(ST)》
3:《粛清/Purge(DST)》
3:《象牙の仮面/Ivory Mask(MM)》
3:《忍び寄るカビ/Creeping Mold(MRD)》
ご覧のとおりメインは緑単トロンです。メインでの対親和でいちばん安定しているのがこの色だと想いますので。で、サイドはほぼ白単。
まぁ、このトロンの解説は、気が向いたら別の機会に。
で、これを、シャッフルによる偏りが出ないようにアプレンティスで50回プレイしました。
メインデックのみ使用、先行、ドローなし、手札が悪くてマリガンしたものも当然統計には含める。《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を撃つ、或いは《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》が場に出て2ターンが経過する(つまり2回アタックする)のふたつを勝利条件として、カウンターやランデスなどの妨害がない場合、幾ターンで勝利条件を満たすかを先ず統計してみました。
これは、通常考えられる親和は、メインではトロンの動きを阻害することはほぼできないと考えてのことです。
で、その結果出た数値に、私は今まで激しい想い違いをしていたことに気付かされたのでした。
基本的に、トロンが《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を撃つ最速は4ターンですよね。その4ターン目に《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》と云うプレイに至った割合は、12%に達していました。これを多いと観るか少ないと感じるかは、個人の問題でしょう。しかし、1割以上の確率で4ターン目にはトロンが揃うどころか、《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》プレイまでできてしまうデックは、その速度を無視できるものではないと私は思います。
そして、《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を撃つ、或いは《ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus(DST)》が2回殴ると云う勝利条件を満たす平均時間は、先攻7ターンでした。
これはつまり、後手に回った親和は、《酸化/Oxidize(DST)》や《ぶどう棚/Vine Trellis(8ED)》などの妨害を受けながら、その上で6ターン以内に相手のライフを削りきらなければいけないと云う事実を示しています。今更ながら、トロンは実に安定して速いのです。
そして、勝利条件を満たす時間は、先に4ターン目では12%と記しましたが、5ターン目では34%、6ターン目では実に52%に達しています。半分以上の確率で、6ターン目には勝利を確定できるのです。
今まで散々、「引きが強いトロンは相手にしたくない」などと書いてきましたが、ぢつは私の認識が甘かっただけで、トロンにとってはそれが当たり前だと云うことが、数字上証明されてしまいました。
そして、これも今更ながら特筆すべきは《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》の存在です。トロンで使用された場合、このカードは鬼神の如き強さを発揮します。
先ずは最も忌避すべき土地事故の回避です。実際、今回のデータの中には、ウルザ地形2枚+《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》と云うハンドでのスタートが何回かあります。それらでも、やはり、事故を回避してその平均値近いターンでの勝利条件確定に到達しています。《森/Forest》がなければ機能しない筈のデックに、ほぼ確実に速いターンでの緑マナの確保を保障してくれます。
そして、カードへのアクセスにタップを必要としないことの異常なまでの強力さです。今のトロンは《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》さえ撃てば勝利がほぼ確定します。つまり、それを撃つときにはもう《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》は必要ありません。それを踏まえれば、《師範の占い独楽/Sensei’s Divining Top(CHK)》は過去最高クラスのカードアクセス手段です。実際に、6ターン目、2回の《森の占術/Sylvan Scrying(MRD)》プレイを経て、通常のドローと併せれば1ターンに合計10枚のカードにアクセスし、最終的に《歯と爪/Tooth and Nail(MRD)》を見つけてプレイといった事象までありました。そこまで極端ではなくても、シャッフル手段がひとつあればたった2マナで合計6枚のカードにアクセスできるのです。
と云う訳で、この環境のトロンは実は最強なのではないかと想うようになったのでした。
まぁ、本来の目的は、ここから親和でどのように戦うのかを知ることなので、これからそれを探ろうと想っていますけれどね。
と云う訳で、これからたくさんのテストプレイが必要になるので、親和とトロンを扱えるプレイヤーはメルヘンへ来てくれると嬉しいです。
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