夢の源流

2004年10月19日 エッセイ
終生様、リンクありがとうございます。

 先週でしたか、文筆業に就きたいと云う夢半ば、と云うことを書きましたが、ふと振り返って、何故自分がこうやって文章を創ることが好きなのかを見つめてみたりしました。

 まずは、今まで読んできた本を振り返ってみます。子どもの頃から、活字中毒と云う言葉そのもののように、本を読むことが好きでした。ただ、その読書遍歴はちょっとばかり、普通とは言い難いものだったかもしれません。
小学生の頃は、冒険活劇系が好みで、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズとか、ルブランのルパンシリーズなどを読んでいました。
それが、中学生の頃はどうした訳か文学系に目覚め、堀辰雄なんて好んで読んでいたのです。
そして、高校時代。D&Dと云うRPGに嵌ったこの頃読み始めたのが、SFやファンタジー、ライトノベル系です。
ついには20歳を過ぎた頃、ひょんなことからおかしな世界にまた嵌り始めます。伝記系から博物学系などを読み漁り、その結果澁澤龍彦経由でサドの小説まで到ってしまったのでした。
今でも、歴史上のちょっと(?)おかしな人物の伝記などは大好きで、ジャンヌ・ダルク関係の本や、サド、ジル・ド・レ、ニジンスキー等の関係の書籍が本棚の1段を占めています。

 そして、自分が文章を創り始めた頃を考え直すと、中学生の頃まで遡ることになります。
その頃、歌を作って歌いたいと友人たち幾人かで思いついてしまい、歌詞のつもりの、詩とも呼べない言葉の羅列をノートに書き溜めていたことを想いまします。
その後、RPGで遊んでライトノベル等を読んで、この程度なら自分でも書けるのではないか、RPGのシナリオに肉付けと脚色をすれば、三流文章屋が発表しているファンタジー程度、或いはそれよりもいいものが書けるのではないかと想ってしまったのが、高校生の頃です。
で、この高校生だった頃、以前日記にも書きましたよね、定期的に手書きで手紙など書くようになって、文章と云うものを強く意識するようになったのでした。

 その後、キーボードに慣れるにつれ、私は何か考えを纏めるときにはキーボードを叩いて自分の考えを整理すると云う手法を常套とし、自然に自分の考え、意見などを文章の形で記すようになりました。
その一方で、歌や、本などから、自分に合う感性の文章を収集し、そのテクニックなどを模倣を始めとして自分のものへと吸収するようにしてきました。
こうやって、今の私の文章は造られています。

 そう、私の文章は、自分の考えをよりはっきりとしたものに纏める作業の中で生まれてくるものなのですね。自分を確立しながら書かれる文章、だから書くことが好きなのだと想います。
そして多分、そんな文章の創り方だから、エッセイ形式の文章が今はいちばん書き易いのでしょう。

 なんだか、こうやって自分を解析してみる文章をウェブ上に晒すのは、聊か恥づかしい気がしますね。
でも、まぁ、文章について多少偉そうなことを書いてしまったものですから、その根底にあるものに、ちょっと触れてみたくなったのでした。

 追記
 今私が好きな文章書きは、澁澤龍彦氏、長野まゆみ氏、堀辰雄氏、三島由紀夫氏ですかね。ここまで晒すと、私のシュミや人格までモロバレそうで、やっぱり恥づかしいですね。

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