これから数日間、ここに記すことは自分のための覚書が殆どです。ただ、ほんの少し、私よりも経験が少なく、或いは毎回あと一歩というところで手が届かない人のための、ちょっとした何かをも書きたいと想っています。

 まず、多くの人、経験豊富なプレイヤーと時々存在するゲームに対する天分を持った人には言うまでもないことですが、MTGというゲームは、基本的に戦略ゲームです。特に構築戦はその傾向が顕著です。
では、MTGにおける戦略とは何か。デックです。構築戦の場合、デック登録用紙を提出した瞬間に、その人の大体の戦績は決まってしまいます。当たり運などにも左右されることですが、これはほぼ間違いありません。

 そういう意味では、GP名古屋は既に激戦の真っ最中です。自らが命運を託すデックを組み上げようと、血眼になっていることと想います。

 そんな中で、既に、使用するデックのアーキタイプだけでも定まっている人は戦略的に一歩有利な立場にいるといえます。尤も、決定的に間違ったアーキタイプを選んでいれば話は別ですが。彼等は、次の段階、戦術の段階の調整と練習ができるからです。
でも、まぁ、戦術の話は後日に回します。

 では、何故そこまで言い切れるのか。デック選択とは、メタを読み、その上で環境最強のデックを、少なくともそのアーキタイプを選択することから始まります。
誰にでも解かる非常に簡単な例えがあります。USの発売直後、トレイリアンブルー以外の選択肢がありましたか?
とは言っても、現在は例に挙げたような極端な環境ではありません。親和や、ゴブリンや、トロンなど様々な有力デックが環境を彩っています。その中から、自らが使いこなせる最強の武器を選び出すことが最重要なのです。

 そう、各地で行われているたくさんの大会で、様々なアーキタイプが優勝しています。それらは、その優勝プレイヤーの手にあって始めて、強い。それを間違えてはいけません。
単純に優勝回数が多いから親和が環境最強と決め付け、親和を選択するというのは間違いです。
いや、単純に優勝回数が多いから親和が最強、そこまでは正しいのかも知れません。しかし、使いこなせない親和は弱いです。一定のレベルでは、一定数の勝利を運んでくれるかもしれませんが、使いこなせなければそれ以上にはなりません。
 そして、自分が選んだアーキタイプは、どのような戦い方をしたときに最も強くて、どのようなときに最も弱いのか、その長所と短所を正確に把握していなければいけません。

 時々、負けたプレイヤーが「プレイングがヘタレなヤツに、デック相性で負けた」と負け惜しみを吐くのを耳にします。でも、それは、本当にデック相性なのか、考える必要があります。戦略的に正しいデック選択をしたのであれば、相性の悪い相手に負けることは計算のうちであるはずです。たとえばGPならば、スイスラウンドで2敗まではできるのですから。デック相性とやらで自らが設定していた許容範囲以上に負けてしまったのだとしたら、そのデックを選択した戦略ミスなのです。

 そう、さり気なく上の文章に書きましたが、戦略的にデックを選択するということは、その長所、短所を把握することは最低の前提条件です。そして、短所も把握している以上、サイドボードとプレイング(=戦術)でも補いきれない相手には、勝てればラッキー程度の期待しかしない筈です。そして、そのために負ける数は最初から計算されているはずなのです。

 勿論、ここまでの文章は私のレベルを基本にして書かれています。優勝を狙う、などと本気で言える人にはこの文章は不必要なもの、ただの駄文ですから。

 さて、MTG戦略論はとりあえずここまで。
 これらを踏まえて、私の現時点での選択肢は、「親和」「ゴブリン」「白系コントロール」の3つに絞られています。

 とりあえず、現時点での白コンレシピは以下。

Main
4《銀騎士/Silver Knight》
4《永遠のドラゴン/Eternal Dragon》

3《新たな信仰/Renewed Faith》
2《金粉の光/Gilded Light》
4《正義の命令/Decree of Justice》
3《原野の脈動/Pulse of the Fields》
4《翼の破片/Wing Shards》
4《神の怒り/Wrath of God》
4《アクローマの復讐/Akroma’s Vengeance》
4《減衰のマトリックス/Damping Matrix》

14《平地/Plains》
4《隔離されたステップ/Secluded Steppe》
2《邪神の寺院/Temple of the False God》
4《雲上の座/Cloudpost》

Side
1《金粉の光/Gilded Light》
3《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
2《供犠台の光/Altar’s Light》
2《象牙の仮面/Ivory Mask》
3《聖なる場/Sacred Ground》
4《虚空の杯/Chalice of the Void》

トロンにほぼ無抵抗なのは仕様。その代わり、今の私ならば、ほぼ親和とゴブリン相手には7割以上有利に戦えます。というよりも、親和とゴブリンのみに絞り込んで戦い易くしたデックです。赤コン相手は、相手のレベルによりますが、そんなに悪くはないんぢゃないかしら。
 青を混ぜると、本命の親和、ゴブリン系に弱くなるのが悩みですね。

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