今日の悔しさは、生涯忘れない
2012年2月6日 スポーツ コメント (2) わたしがスポーツでエントリ立てる競技って限られたものなのですが、今日の日付、というか、2月第1月曜日といえば、世界的にこのスポーツしかありません。
スーパーボウル。
我が愛するペイトリオッツ対、憎き因縁の相手ジャイアンツ。
07年のスーパーボウルで、当に全盛期、絶頂期にあったレギュラーシーズンから不敗だったペイトリオッツを、最後の最後、第4Qの残り数分で地獄に突き落とした相手。
誰もが、最強チームだと信じていたペイトリオッツを、「実は弱い」と云う事実をあからさまに暴いた、因縁の相手。
ペイトリオッツファンとしては、いちばん嫌な相手です。例えばこれが、今期レギュラーシーズン15勝1敗、圧倒的な強さを誇ったパッカーズとか、ジャイアンツとSBをかけて対戦したフォーティーナイナーズとかが相手なら、そんなに嫌ではない。楽な相手はないし、強いチームはやはり怖いけど、それと違うレベルで、ペイトリオッツにとってジャイアンツは嫌です。もはや相性としか言いようがないのですが。
先にペイトリオッツがSB出場を決めて喜んだのも束の間、対戦相手がジャイアンツと決まってからは嫌な予感しかしていなかったのです。
今日の第1Qは、ジャイアンツは前回SBの時と同じように時間を使うプラン。対してペイトリオッツは、その最初のプレイでQBブレイディが、あの華麗な天才が信じられないようなミス、反則であっさりと2点を失う立ち上がり。
全体的に、圧倒的にジャイアンツが攻撃権を支配し、ブレイディは何もできないという当に前回と同じ展開。G9-0P。
しかし、第2Qに入って突然、ペイトリオッツはエースQBのブレイディが復活。伝説上のQBモンタナをして「既にオレを超えている」と言わしめる天才にふさわしいプレイぶりで、スーパーボウル記録となる最長ドライブでTDを獲得。この復活の様子を見て、今回は勝てる、と思いました。G9-10P。
ハーフタイムショウは、今年はマドンナ。オリエンタルなセットと衣装で、圧巻のパフォーマンスでした。個人的な好みでは、今まで見てきたハーフタイムショウの中では2番目にお気に入りな感じ。セットやダンスの豪華さではダントツトップだけどね。
第3Qに入っても、ペイトリオッツ、ブレイディの調子は上々で、TDパスを決める。
しかし、ここからペイトリオッツの弱さが露呈し始める。ジャイアンツの攻撃に対し、守備が殆ど機能しない。後半に入ってから、度々ジャイアンツのQB、マニング弟にロングゲインパスのビッグプレイが見られるようになったのだが、それもそのはず、ペイトリオッツのディフェンスがまったくといっていいほどマニングにプレッシャーをかけられず、レシーバーのカバーも遅く、好き放題を許してしまった状態。
自分はブレイディファンだからどうしても視点に偏向がかかってしまうのだが、それを考慮しても、あれだけ自由に投げられたらプロのQBなら成績残せて当然だよ、と云う感じ。特に、ジャイアンツは特別にブレイディに対して相性がいい、素早くポケットを潰すタイプの強力ディフェンスを持ってるからこそ、その対比があからさまに見えてしまう。ブレイディは巧く、ポケットの中で常に投げられる体制を維持したまま動いて、サックを避けて、その上で投げているのに対し、マニングは余裕がある状態で悠々とレシーバーを探して安全に投げているんだもの。
最後の最後、ぎりぎりのところは何とか守った格好だが、FGを2本続けて決められ、2点差まで迫られる。G15-17P。
そして第4Q。追加点が欲しいペイトリオッツだが、ジャイアンツの超攻撃的ディフェンスをまったく止められず、ブレイディに十分な仕事をさせる環境すら作れない。逆にジャイアンツの攻撃も、何とかしのぐといった格好で時計が進む中、残り2分余りでジャイアンツが逆転のTD。逆転なのだが、戦略的にはある意味ミスともいえるこのプレイ。直前でストップし、時計を進めて終了間際にパントを決めれば勝利確定だったところを、2分余りと云う最後のチャンスをペイトリオッツに渡すことになるからだ。しかし、このぎりぎりのシチュエーションで、ペイトリオッツのオフェンスの緊張が限界を超えたのか、決定的なパスを続けてレシーバーが捕球できない。2回続けて落球のミスをして、チャンスも費えてしまう。最後の最後に、ブレイディがゴールゾーンに向けて大きくパスを投げ込むが、そんなギャンブルプレイが決まるわけもなく。G22-17P。
今回も、ジャイアンツの勝利。MVPはマニング弟。
とにかく、ジャイアンツはペイトリオッツにとっては相性が悪すぎる。
と云うのも、ディフェンスチームで、たった4人でポケットを潰しにかかってQBに迫れるために、残りの大人数をパスカバーに回せる。また、そのたった4人が強力すぎてすぐにポケットが潰れるために、いかに天才のブレイディといえど、その特徴でもあるタイミングパスが非常に投げづらい。せっかくのウェルカーやグロンコウスキーといった強力なレシーバー、タイトエンド陣といえども、パスカバーが激しすぎて機能しない。そして安心して計算できるラン攻撃といえば、グリーンエリス一人しかいない。
そして、天才ブレイディさえ機能させなくしてしまえば、今のペイトリオッツは唯の弱いチームでしかない。今回露呈したように、ディフェンスチームは相手QBに迫れない、パスカバーも遅い、そもそも今シーズンディフェンスチームのレギュラーメンバーすら安定しておらず多数の選手を組み合わせで使っている状態だ。
名将との評価を受けているペイトリオッツのHCベリチックだが、わたしは決して名将だとは思わない。前回のSBで既に露呈していたこれらの弱点を放置したまま、ブレイディの天才に甘えて勝ってきただけのように思えてしまう。
今回も結果の点数だけ見れば接戦だったのかもしれないが、内容を解析すれば、それはぜんぜん接戦などではなく、総合力で圧倒的に負けていたゲームを、ブレイディがなんとか持たせた結果に見える。
スーパーボウル。
我が愛するペイトリオッツ対、憎き因縁の相手ジャイアンツ。
07年のスーパーボウルで、当に全盛期、絶頂期にあったレギュラーシーズンから不敗だったペイトリオッツを、最後の最後、第4Qの残り数分で地獄に突き落とした相手。
誰もが、最強チームだと信じていたペイトリオッツを、「実は弱い」と云う事実をあからさまに暴いた、因縁の相手。
ペイトリオッツファンとしては、いちばん嫌な相手です。例えばこれが、今期レギュラーシーズン15勝1敗、圧倒的な強さを誇ったパッカーズとか、ジャイアンツとSBをかけて対戦したフォーティーナイナーズとかが相手なら、そんなに嫌ではない。楽な相手はないし、強いチームはやはり怖いけど、それと違うレベルで、ペイトリオッツにとってジャイアンツは嫌です。もはや相性としか言いようがないのですが。
先にペイトリオッツがSB出場を決めて喜んだのも束の間、対戦相手がジャイアンツと決まってからは嫌な予感しかしていなかったのです。
今日の第1Qは、ジャイアンツは前回SBの時と同じように時間を使うプラン。対してペイトリオッツは、その最初のプレイでQBブレイディが、あの華麗な天才が信じられないようなミス、反則であっさりと2点を失う立ち上がり。
全体的に、圧倒的にジャイアンツが攻撃権を支配し、ブレイディは何もできないという当に前回と同じ展開。G9-0P。
しかし、第2Qに入って突然、ペイトリオッツはエースQBのブレイディが復活。伝説上のQBモンタナをして「既にオレを超えている」と言わしめる天才にふさわしいプレイぶりで、スーパーボウル記録となる最長ドライブでTDを獲得。この復活の様子を見て、今回は勝てる、と思いました。G9-10P。
ハーフタイムショウは、今年はマドンナ。オリエンタルなセットと衣装で、圧巻のパフォーマンスでした。個人的な好みでは、今まで見てきたハーフタイムショウの中では2番目にお気に入りな感じ。セットやダンスの豪華さではダントツトップだけどね。
第3Qに入っても、ペイトリオッツ、ブレイディの調子は上々で、TDパスを決める。
しかし、ここからペイトリオッツの弱さが露呈し始める。ジャイアンツの攻撃に対し、守備が殆ど機能しない。後半に入ってから、度々ジャイアンツのQB、マニング弟にロングゲインパスのビッグプレイが見られるようになったのだが、それもそのはず、ペイトリオッツのディフェンスがまったくといっていいほどマニングにプレッシャーをかけられず、レシーバーのカバーも遅く、好き放題を許してしまった状態。
自分はブレイディファンだからどうしても視点に偏向がかかってしまうのだが、それを考慮しても、あれだけ自由に投げられたらプロのQBなら成績残せて当然だよ、と云う感じ。特に、ジャイアンツは特別にブレイディに対して相性がいい、素早くポケットを潰すタイプの強力ディフェンスを持ってるからこそ、その対比があからさまに見えてしまう。ブレイディは巧く、ポケットの中で常に投げられる体制を維持したまま動いて、サックを避けて、その上で投げているのに対し、マニングは余裕がある状態で悠々とレシーバーを探して安全に投げているんだもの。
最後の最後、ぎりぎりのところは何とか守った格好だが、FGを2本続けて決められ、2点差まで迫られる。G15-17P。
そして第4Q。追加点が欲しいペイトリオッツだが、ジャイアンツの超攻撃的ディフェンスをまったく止められず、ブレイディに十分な仕事をさせる環境すら作れない。逆にジャイアンツの攻撃も、何とかしのぐといった格好で時計が進む中、残り2分余りでジャイアンツが逆転のTD。逆転なのだが、戦略的にはある意味ミスともいえるこのプレイ。直前でストップし、時計を進めて終了間際にパントを決めれば勝利確定だったところを、2分余りと云う最後のチャンスをペイトリオッツに渡すことになるからだ。しかし、このぎりぎりのシチュエーションで、ペイトリオッツのオフェンスの緊張が限界を超えたのか、決定的なパスを続けてレシーバーが捕球できない。2回続けて落球のミスをして、チャンスも費えてしまう。最後の最後に、ブレイディがゴールゾーンに向けて大きくパスを投げ込むが、そんなギャンブルプレイが決まるわけもなく。G22-17P。
今回も、ジャイアンツの勝利。MVPはマニング弟。
とにかく、ジャイアンツはペイトリオッツにとっては相性が悪すぎる。
と云うのも、ディフェンスチームで、たった4人でポケットを潰しにかかってQBに迫れるために、残りの大人数をパスカバーに回せる。また、そのたった4人が強力すぎてすぐにポケットが潰れるために、いかに天才のブレイディといえど、その特徴でもあるタイミングパスが非常に投げづらい。せっかくのウェルカーやグロンコウスキーといった強力なレシーバー、タイトエンド陣といえども、パスカバーが激しすぎて機能しない。そして安心して計算できるラン攻撃といえば、グリーンエリス一人しかいない。
そして、天才ブレイディさえ機能させなくしてしまえば、今のペイトリオッツは唯の弱いチームでしかない。今回露呈したように、ディフェンスチームは相手QBに迫れない、パスカバーも遅い、そもそも今シーズンディフェンスチームのレギュラーメンバーすら安定しておらず多数の選手を組み合わせで使っている状態だ。
名将との評価を受けているペイトリオッツのHCベリチックだが、わたしは決して名将だとは思わない。前回のSBで既に露呈していたこれらの弱点を放置したまま、ブレイディの天才に甘えて勝ってきただけのように思えてしまう。
今回も結果の点数だけ見れば接戦だったのかもしれないが、内容を解析すれば、それはぜんぜん接戦などではなく、総合力で圧倒的に負けていたゲームを、ブレイディがなんとか持たせた結果に見える。
コメント
試合の分析はまさにその通りだと思います。
私もGBファンと言いながら、携帯待受をブレイディにしているくらい好きなんで、
有給取って応援したのですが無念・・・。
ジャイアンツはとにかくディフェンスラインが強すぎる。フォーメンラッシュでポケット
潰されてちゃ仕事になりませんよ。
GB vs NEだったら、試合的にも面白かったと思うんですけどね~。
コメントありがとうございます。NFL好きは周囲に少ないので、とても嬉しいです。
そうですね、パッカーズとペイトリオッツなら、違った意味で接戦の、本当に見ていて楽しいゲームになったでしょうね。
今回の結果として接戦に見えるというのも、QBの力量の差を如実に表していて、もしマニングとブレイディだけ入れ替えた状態を想像すれば、史上稀に見る一方的な展開になっただろうなぁ、なんて思っています。